FTMとFTXの狭間

~自分の生きる道~

2013年休職からのスタート

高校卒業して2004年。
とある企業に、女性事務員として就職。

自分の性別違和に気づきながらも、
妥協、諦めの人生を送っていた。
制服(スカート)を着て9年・・・。

2013年9月。
とうとう、心が折れた。

会社に行けない。


精神的に追い込まれ・・・
というよりも、自分自身で精神的に追い込んだ結果、このままでは廃人になる。(というか、この時点で、既に廃人やったような気もしますが。笑っ)

と、すがったのが近所のメンタルクリニック


自分が何者なのかハッキリさせよう!
性同一性障害の診断を受けよう!
そうすれば、自分の中で何か変化があるかもしれない。
モヤモヤ考えて、自分の中でとどめておくのはやめよう。
性同一性障害の診断書が出たからといって、何も変わらないかも知れない。
だけも、病院に行く。ハッキリさせる。少し環境を変えるだけで、この窮地から脱出できるかもしれない。
小さな半歩かもしれないけど、動かず廃人のまま死んだ状態で生きていくよりも、少しづつでももがきながら脱出する術を見つけよう。
そう、今思えばあの時の自分は、まるでサナギの中の幼虫のように、硬い殻の中で、少しずつ、少しずつ、変体しようともがいたのでした。

そんな面持ちで、はじめてメンタルクリニックの扉を叩いたのですが・・・


はじめての精神科。
ピリッとした雰囲気。
ただでさえ人見知りで無口な自分。
そして廃人になってる自分。

どう話せばいいのか分からず、
やっとの思いで出てきたのが、

「スカートを着るのが嫌で、会社にいけなくなった。」

ポツリと一言だけ。


それを聞いた先生に、

「それは、あなたワガママだね。」

と言われ、廃人だった自分はその一言で、既にK.O.。

その後、何を言われたかも覚えてないし、何を言ったかも覚えていない。ただ、より一層悲壮感を抱えて帰ってきたことだけは、今でも鮮明に覚えている。


残暑が厳しい
2013年9月中旬のできごとでした。